学生の4年間の集大成

2023年度は非常勤講師を担当する学校がひとつ増えまして、教材などの準備に明け暮れる日々を送っていましたが、後期の2校の授業も無事終え、成績評価も提出、来年度の授業計画も提出、と一段落つきました。

年度末と年度頭は仕事が急になくなりますが(笑)　今年度の決算確定申告はいままでと違うよ・・・ということで、うまく出来るのか心配でそのことで頭がいっぱいになっている今日この頃です。

目黒にあるファッション専門学校の名門ドレスメーカー学院。

一昨年、こちらでVMDの特別講義をさせて頂いたのですが、本年もお声をかけて頂き楽しく講義＋αをしてきました。

講義の対象は「高度アパレル専門科」の4年生。

こちらの科は、少数精鋭でファッションのクリエーション力と技術、マネジメント能力を兼ね備えた人材育成を目標にした4年制の学科。アパレル業界の第一線で活躍するスペシャリストの講義も多く取り入れ、常に最新の技術や知識を学べる環境を整えています。

学生は服作りの真の精鋭。優秀だし、アイデアとクリエイティブは冴えわたっているし、スキルも卓越。

私はファッションビジネス系の学校で授業していますが、モノ創りの科の学生さんも私の授業を選択で受けてくれていることがあるんですけど、授業の中ではそれはまったく判らない。卒業展示をたまたま見る機会があったときに、素晴らしい作品に感嘆しながら作者名を見て「あ、授業とってくれてた子だ！」と初めて気づく・・そんな感じです。

私の授業の中ではそのクリエイト力を十分発揮させてあげられないのがもどかしくも、作品を目の当たりにするととても誇らしく、感動します。

学生たちのアイデアや実現力は、いつもこちらの想像を超えてきます。

今回特別講義をさせて頂いたドレスメーカー学院の学生さんの作品も素晴らしいものでした。

４年生は、卒業製作の一連の作品で卒業展示としてファッションショーをし、ブース展示します。

私の講義は、このブース展示を目前に控えた学生にVMDのモノの見方を伝授するのが目的なのですが、今回は見た一瞬でコンセプトを伝えるための風景作りのような観点でVMDのお話をさせて頂きました。

この講義のあと、学生さんがそれぞれ考えてきた展示ブースの案（ブランドコンセプトと作品を見ながら）に対してご質問にお答えしたり、お悩みに対してアイデア出しやブラッシュアップ法の提示をさせて頂く相談会をして、ブース設営の現場に立ち会う、という流れ。

私なんかがアドバイスするまでもなく、皆さん完全にブースのイメージはできあがっているわけです。そのアイデアを聞くのが楽しい。

講義はさておき、相談会と設営現場立会いがチョー楽しかったです。

ブース展示をされた学生さんは4名。

＜THROB＞　デザイナー　丸野さん

優美さと一滴の野生心、エレガントさにひとクセの掛け合わせ。

優しいナチュラルなカラートーンと素材感に、ワイルドな大胆さも。