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価値創造プロデューサーご登壇!!

 

1月25日、小売業では超有名な什器レンタル会社山元さんの「創業60周年感謝の会」がホテルオークラで催され、午前中にお伺いしました。

 

私が前職で装飾担当になったばかりのとき、上司が担当していたホテルオークラでの逸品展示販売会の現場を任されて、会場に搬入、セッティングされる膨大な数、種類の山元什器に圧倒されました。私と山元さんとの接点はここから始まり、以降の10数年でどのくらいの什器をお借りし、使わせて頂いたことか・・・今でもリース単価表が頭に入っています。

 

店舗創り関連の仕事になってからは離れてしまいましたが、いまでも製品開発では進化し続けているようですし、なにより盛況だった会場のようす、企業の重鎮の方々が多く集われていた宴会場内のようすに、小売業と什器リース業界、VMD業界の永続発展を願うのでした。

 

あまりに盛況で写真撮れませんでした。

創業60周年おめでとうございました。

 

お土産の泉屋のクッキー!!
お土産の泉屋のクッキー!!

 

その日の午後は専門学校でのマーケティングの授業。

 

年間30コマのうち、あと3回を残すのみとなりました!

今回は、特別講師にご登壇を頂き、ご自身のこれまでの波乱万丈の経歴のお話、起業塾コンテンツを通したマーケティング論とプロデュース実演・・140分ぶっとうしで突っ走るLIVEのような講義を展開して頂きました。

これがスゴかった!!

 

 

株式会社ノースエレメンツ代表取締役 価値創造プロデューサー 殿木達郎氏。 

 

札幌観光大使、麗澤大学非常勤講師、2021年度 ジェトロ新輸出大国パートナーなど多くの肩書を持ち、ビッグネームのタレントやアーティスト、プロスポーツ選手をプロデュース、新規事業戦略や海外進出に導く凄腕です。

 

2000年に最初の会社を立ち上げ、当時はまだ夜明け前だったSNSマーケや音楽のダウンロード配信などに先鞭をつけた先読み力と創造力を旗印に、その後拠点を単独で北海道に移して現会社で再出発、日々国内外を飛行機で往来する一方で小さなキャンピングカーをオフィスに活用し、津々浦々を縦横無尽に廻るノマドなビジネスライフを実験するなど抜群の行動力をもって、尽きぬアイデアの実現とあらゆる価値創造、社会課題の解決に奮闘されている方です。

 

そのたぐい稀で超個性的なプロフィールはノースエレメンツさんのHPをご覧頂くとしまして・・・

 


殿木さんの肩書にもなっている「価値創造プロデュース」とは、「企業やサービスのUSP(ユニークセリングプロポジション、独自の強み)を最大限引き出し、依頼主が気づかない価値を見出すことで、スマッシュヒットを生み出すビジネスを構築すること」だそう。

 

「事業を成功させる7つのプロデュース・ワーク」として、

 

・顧客に必ず伝わる企画書を共に作成

・唯一無二のブランドを創る

・資金調達を考える

・事業を成功させる専門チームを提供

・映像や音楽を駆使

・TV やSNS で情報を拡散

・海外進出まで視野に入れたプロデュース

 

をウリにされています。これは殿木さんが創業時から本当に拘って続けられていることで、企画書、資金調達関連の知識などをその場ですぐに提供しプロデュースの糸口をつけるスピード感、デジタルマーケティングを駆使したプロモーション力の高さは、マーケッターの幅をはるかに超えるもの。

「私たちの最終目標はお客様の自立」と仰るように、見放さない、ともに幸せを実現することを真の価値創造として行動されています。

 

「依頼主が気づかない価値を見出す」のはホント大事ですよね。

 


 

なぜ殿木さんにご登壇頂いたか・・・

 

無論、マーケティングという科目に相応しい先生、セルフブランディングの象徴のような超個性的で実践派の先生であることが最大の理由ですが、実は私の幼馴染であるから・・・というのが二つ目の理由です。

 

家から歩いて30秒のところに住む同い年で、お互い3才のときに初めて遊んだお友達。幼稚園、小中学校と毎朝一緒に学校に通った仲。

私は大学からベースを始めましたが、そのキッカケは彼が高校の時にドラムを始めたから。

 

 

私はベースを10年くらい前から弾かなくなってしまいましたが、殿木さんは今でもアーティストとしてヘビーメタルバンドでご活躍されてますし、お仕事のスタンスもエンタメでありLIVEなんです。

どんなお仕事もLIVEで、関わる全員を楽しませる。可能な限り音楽を絡める。自分の好きな音楽を絡める。

 

自分の好きなように、好きな道を進む。それで関わる皆が共感する。

 

素敵ですよね。

自分のやりたいことは趣味でなら私にもできるけど、仕事としても両立していて、仕事にも絡めて、夢として持っていたものを諦めずに実現させていく。

 

「夢は必ず実現する!!」

 

授業でもこれをキーワードに学生に語ってくださいましたが、

夢の実現のために必要なものを揃えてそれに踏み出し、夢を実現するのはマーケティングと同じアプローチですから、まさにそれを体現されている。

そのことは、普段私の講義ではほとんど寝てしまう学生が、熱いお話とLIVEのようなノリに身を乗り出して聞いていたことからも判ります。

 


 

殿木さんは、失敗することなく事業を成功させ続けてきた人なのか・・・

 

決してそうではない、というよりあまりに波乱万丈、紆余曲折・・ご本人曰く「谷あり谷あり」という、この辺りがまた夢の実現を訴え掛けるにリアリティを感じる魅力となっているんです。わからないけどまずはやってみよう。とりあえず対処しながら前に進め。何か起きても生きていればなんとかなる。

 

私は折々お話を伺ってきてはいたのである程度は知っているつもりでしたが、著作「崖っぷち社長」を拝読させて頂いたとき、そのあまりの壮絶な内容に驚愕!

授業でも触れておられましたが、

 

・役員の裏切り

・経理の逃亡

・パワハラ社員の暴走

・労基署からの指導

・株主の恫喝

・売掛金の踏み倒し

・想定外の訴訟沙汰

・慢性的な資金難

・突然の契約打ち切り・・・

 

などなど・・・怖い・・・

ですが、「失敗が経営者を大きくする」というメッセージにも勇気をもらったものです。このような経験をもつ経営者は意外に多く、たくさんの賛同の声を頂いたそう。

 

「失敗が経営者を大きくする」「夢は必ず実現する!!」

 

勇気出ませんか!?

私も失敗を糧に夢に向かって一歩ずつ前進・・・

 

 

この本、おそろしいほどのリアリティ・・・読み応えあります。

ぜひ読んでみてください。

 


 

同じ街で生まれた同級の幼馴染は、子供の頃のお互いを良く知りつつも

大人になってからそれぞれの道を進み、新宿の地に拠点を構えて再会、

その後互いに独立起業し仕事のスタイルや専門性、生き方はまるで異なるけど、

55の歳で同じマーケティングのフィールドで授業とその時間を共にすることに。

 

この機会を得るまでにずいぶん時間はかかったけど、とても運命的で、

幼馴染でしか味わえない感覚だと思いますが、なんかオリジンを感じるというか

根っこや原点ではしっかり繋がり続けていたのかな・・と思えました。

超ご多忙なのは存じていましたので、授業へのご登壇をダメもとで相談してみたところ一瞬で快諾頂きました。本当に嬉しかったし、お互い、こういう機会を求めていたね。

 

なにより、講義を聞いて一番勉強になったのはこの私。

マーケティングをビジネスにするなら「価値創造プロデュース」の気概で!

刺激を頂いた140分でした。

 

 


  

殿木さんは授業を終えて、次の現場である早稲田にむけ颯爽と去って行かれました。そのあとすぐ京都入りだそうで・・・まさに引っ張りだこ!!

PCを繰る手も颯爽としていたし、私も少し颯爽とならねば!

 

殿木さん、ご登壇本当にありがとうございました。