起業してあっという間に1年半たち、早くも2019年の年末を迎えました。会社はなんとか存続出来ております。明日で仕事納めになりそうですが、お仕事のオファーをくださった皆様、このブログを見てい頂いた皆様、ありがとうございました!
前職での人脈からも含め、色々な企業様からオファーを頂き、お仕事をさせて頂きました。ご提案だけで実務に繋がらなかった案件も含め様々なアプローチでお仕事をさせて頂きましたが、いちばん多かったのはセミナーや講演です。小売業からVMD事業者、学校まで広くオファーを頂き、それぞれの皆様のリクエストに応じて様々なコンテンツを組み立てましたので、自分のVMD理論の整理整頓そのものになり、自己分析の観点からもとても勉強になりましたが、なかでも大学の教壇に立てたのが嬉しかったです。
特別講義を4回ほど行い、その都度感想を書いて頂きました。まだいろいろな先入観や実務経験値のない、そしてしがらみがない分ある意味最も厳しい学生さんから、私の講義に対する純粋な感想が頂けたので本当に励みになりました。
教壇では、
「VMDのマネジメント」
「VMDという仕事」
「バイヤーとVMD」
など、基本的には担当教授からの具体的なリクエストに基づき、小売業でのモノの見方を軸にいろいろな切り口でVMDの解説を試みました。
大事にしたのはデザイン会社やデザイナーの立ち位置ではなく「小売業」の立ち位置でVMDの本質を解説することと、「デザイン」という言葉をなるべく使わないこと。ディスプレイや空間デザインの解説で終わらずにマーチャンダイジングの解説をキチンと入れること。なぜなら、ファッションビジネスを学ぶ学校なので、小売ビジネスのフローと業務プロセス中でのリアルで具体的なVMDのご理解を頂きたいと思うからです。
そのうえで、自分の立ち位置でVMDのマネジメントの観点が変わる!ということをお伝えしています。
VMDを小売業におけるマネジメント事項の一つとしてご紹介しているんです。
学生さんはこれまでに色々な授業・科目でVMDについて聞かされ学んできているはずですが、ディスプレイや演出表現・技法の話ばかりで、実は本質的な意味合いはあまり聞いてきていないのでは・・結果、VMDとは何なのかハッキリ解っていないのでは・・と予想していました。
これはどこでセミナーを行なう場合でも大事にしていることですが、VMDと一言で言っても様々な見方と仕事のフィールド、実務レベル、取り組み方があり、無論業界によっても捉え方が異なります。本質的な意味と目的を踏まえつつ、それら全てを公平な目で客観的に把握できたほうがビジネス(マネジメント)上はよいであろう、ということを考えてお話させて頂いてます。偉そうに書いてますが、これは前職を辞めて、VMDをより俯瞰して考えられるようになってから気づいたことなんですけどね。
先日の講義で、一人の学生さんがとても嬉しい感想を書いてくださいました。私の講義でVMDとは何かを掴んで頂けたようです。ホント、励みになります!ありがとう!!
今の時代、VMDの意味も内容もどんどん変質してきており、もはやビジュアルコンセプティングが主流ですが、それをキチンと理解するには基本ベースの「マーチャンダイジングからくるVMDマネジメント」を同時に知って頂くのが良いと思うんです。 学生さんの感想を見ていると、そんな自分の物の見方は正しいのではないかと思えて自信がつきます。まだまだまっさらな学生さんの意見。貴重な意見を頂けて、こんなに嬉しいことはありません。
おかげさまで割とセミナーの評判は良いのですが、内容が堅苦しくて難しいところも少なからずあります。でも何度か講義をさせて頂いて、学生さんに社会人と同じ内容のセミナーをやってもしっかり伝わるし、解って頂けることが判ってきました。
もちろん全員ではないでしょう。白紙で感想を出す方もおられます。面白いと思って頂けなかったのかもしれないし、解りにくいのかもしれません。学生さんだろうがイイ大人の社会人であろうが、キチンと聞き理解して学ぶ人とテキトーに聞き流す人、寝る人はそれぞれ一定割合いるのも事実です。現場のOJTでも同じ。確率論みたいな話ですが、自分から望んで積極的に参加するセミナーでない限り絶対に全員には響かないものです。でも、この内容・アプローチでも学生さんにも確実に響くんだな、ということが判りました。これが今年一番の収穫でした。これは実際に教壇に立って感想を頂かないとわからないことでした。
登壇の機会を与えてくださった教授には感謝しかありません!
1人でもいい、真意が伝わり響く人がいれば、その人のために自分のノウハウを伝えて行きたい!役に立ちたい!と心から思います。そのために、いつまでも活きた現場に出て情報収集し、手を動かしてVMDの実務をしていたい!心からそう思うのです。会社をつぶさないように頑張らなきゃ・・・
留年したら受けれる(笑)
最高のコメントありがとうございました!!
将来いつか、お仕事でご一緒させて頂きたいものです!(^^)!