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マネキン工房はアートの国

 

昨日は、あるマネキンメーカーさんに意見交換会の講師としてお声掛けを頂き、マネキンやディスプレイを生産する工房の皆さんと意見交換&プチ講演をさせて頂きました。

 

 

マネキンの原型師の方や生産管理に関わる方、店舗や展示会や商業施設でディスプレイデザインから造形造作施工に関わる方、工場長も含むあらゆるスタッフの皆さん、本部営業担当の方、総勢16名の方との楽しい意見交換でした。全員で一堂に会して1つのテーマをもとに全員で考えを述べあう機会というのはそうそうありませんから、結構皆さん楽しんでおられたのではないかと思います。モデレーターの私が一番楽しんでいたんですが(笑)

 

具体的な内容は書けませんが、シンプルな1つのテーマに4つの質問で構成。最初は恐る恐るな感じでしたけど、順番に発言いただくと一人ひとり異なる意見や物の見方がたくさん出てきます。私はVMDコンサルとして、店舗で使う側・選ぶ側の立場として臨みましたが、生産する側・送り出す側の立場からリアルな意見がバンバン出てきてとても新鮮。造形や製造にかかわる方のお話を直接聞けること自体が貴重ですので、私も大いに視点が広がりました。

 

一人ひとり意見や考えは当然異なりますが、考えてもみなかった切り口での物の見方が出るし、異なる意見にも耳を傾け取り入れてみると全体像と視点が広がるよね、ということ。それらを通し、でもみな一貫して思いが一緒である点もあるよね、ということ。この両者が、キチンと見えた有意義な90分でした。

 

お伝えしたかったのは、今日は意見を述べるにあたりタブーはないから、思っていること何でも言いましょう!違う視点の意見も取り入れましょう!ということ、こういう総意としての意見や声や提言を、企画営業サイドにもきちんと伝えて、その逆もしてもらって、会社として一体感を形成していきましょう!ボトムアップしていきましょう!ということです。釈迦に説法ながら熱弁させて頂きました。

 

意見交換の中ではまさに金言と呼べる名句がいくつも飛び出しました。ここで具体的にお示しできず申し訳ありませんが、参加された皆さんの心にもおそらく刻まれたものと思います。

 

そして、好きなことを仕事にしていることの楽しさとビジネスであるが故の現実とのバランス・・ここが最大の焦点です。VMD全般においても趣味の延長にあるような楽しい仕事ですから誰もが悩むところですし、アーティストだってそうでしょう。自分の仕事・送り出すプロダクトをプロダクトの観点から客観的に捉えて分析するということを意識していきたいものですね。

 

 

それにしても、このマネキン工房の環境整美の徹底度がすごい!!の一言で、倉庫もオフィスも仕事場も、建物の外の外構も、屋上すら、どこを見てもゴミ一つなく、物品や道具の整理整頓も一流店舗の陳列にも匹敵する精度。これぞ会社のイズムであり、製品作りや送り出す姿勢にも少なからず反映されているだろうことを思い知らされました。VMDに携わる以上、職場に整理整頓による美観をもたらしているかどうかは大事だと思います。感服いたしました!

 

どこをどう眺めてもアート空間ですね。

 

 

アートの国の工房の皆様とまたお会いできるのを楽しみにしています!